結構かんたん手作りピザ釜



釜本体の作製

 

 

土台と火床が出来上がったら、いよいよ釜本体の作製に取り掛かります。釜のデザインは耐火レンガの寸法に合わせて縦横の大きさを決定し、一段目から仮組みをして行きます。この時、後に外側を普通のレンガで囲むので、その分の大きさも考えて組むようにします。

 

またアーチ型の天井を支えるための木枠または板も同時に用意しておきます。仮組で釜内側の全体像が決定したら、一段目から耐火モルタルを使ってレンガ同士を接着しながら組み上げて行きます。この際、釜の正面に釜蓋の入る開口部を作ることになりますが、開口部の大きさの目安は、釜の内側の高さの62~64%にするのが理想的なようです。

 

釜の天井にあたりアーチの部分は、耐火レンガを扇状にカットして積むこともできますが、カットせずにそのまま摘む事も可能です。ここではレンガを縦置きで組むことを想定しているので、釜の厚さは横置きに比べて薄くなります。

 

横置きにした方が強度を確保できますが、2層構造にするのであれば強度はこの段階でそれほど問題にはなりません。

 

また天井の一部に穴を開けて、煙の逃げに道を作るようにします。この穴は後で煙突を付ける時にも利用できます。煙突にした方が煙を吸い出す効果があるので、燃焼効率は良くなるようです。以上で釜の内側の完成となり、後は外側を普通のレンガで覆うだけです。